同じ読み方で漢字が違う言葉一覧|迷いやすい漢字の使い分けを解説

日本語には、「すすめる」「あう」「つくる」のように、読み方は同じでも意味によって漢字が変わる言葉がたくさんあります。

迷ったときは、漢字そのものを暗記するより、その言葉が文の中で何をしているのかを見るのが近道です。

このページでは、迷いやすい同音異字を、一言で判断できる形にまとめました。

詳しい例文や迷いやすいケースは、それぞれの個別記事で確認できます。

まず一覧で確認|同じ読み方で漢字が違う言葉

読み方主な漢字一言で見分ける
すすめる進める・勧める前へ動かす/人に促す
なおす直す・治す元の状態に戻す/病気やけがを治療する
あう会う・合う・遭う人と対面/一致/災難に出くわす
つくる作る・造る・創る一般的な作成/製造・建造/新しい価値
おさめる収める・納める・治める・修める入れる・成果/渡す/統治/習得
こえる超える・越える基準を上回る/境界をまたぐ
とる取る・撮る・採る・捕る取得/撮影/選択・採用/捕獲
あける開ける・空ける・明けるひらく/空にする/期間が終わる
しめる閉める・締める・占める閉じる/固定する/割合・位置を持つ
さす差す・指す・刺す・挿す傘・光など/示す/突く/中に入れる

「すすめる」|進める・勧める

「すすめる」は、何かを前へ動かすのか、人に行動を促すのかで判断します。

前へ動かす → 進める
人に何かをするよう促す → 勧める

計画を進める。
友人にこの本を勧める。

同じ文の中で、

手続きを進めるよう勧められた。

のように両方を使うこともあります。

🌱 言葉のたね|詳しくはこちら
「すすめる」は「進める」「勧める」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「なおす」|直す・治す

「なおす」は、治療するものかどうかを見ると判断しやすくなります。

故障・間違い・姿勢・癖など → 直す
病気・けが・症状など → 治す

時計を直す。
姿勢を直す。
風邪を治す。
けがを治す。

体に関係する言葉でも、「姿勢をなおす」「癖をなおす」なら「直す」です。

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「なおす」は「直す」「治す」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「あう」|会う・合う・遭う

「あう」は、人・一致・災難で分けると分かりやすいです。

人と顔を合わせる → 会う
一致・調和する → 合う
事故や災難に出くわす → 遭う

友人に会う。
意見が合う。
事故に遭う。

「目があう」「気があう」は、人そのものではなく一致を表すので「合う」です。

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「あう」は「会う」「合う」「遭う」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「つくる」|作る・造る・創る

「つくる」は、何をどのように生み出すかで変わります。

一般的につくる → 作る
製造・建造する → 造る
新しい価値を生み出す → 創る

料理を作る。
船を造る。
新しい文化を創る。

迷ったときは、「作る」が最も広く使える基本表記です。

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「つくる」は「作る」「造る」「創る」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「おさめる」|収める・納める・治める・修める

「おさめる」は4種類あります。

中に入れる・成果を得る → 収める
金品などを渡す → 納める
国や地域を統治する → 治める
学問や技術を身につける → 修める

成功を収める。
税金を納める。
国を治める。
学問を修める。

特に「収める」と「納める」は、こちら側に入るのか、相手側へ渡すのかを見ると判断しやすくなります。

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「おさめる」は「収める」「納める」「治める」「修める」どっち?使い分けを解説

「こえる」|超える・越える

「こえる」は、上回るのか、境界をまたぐのかで分けます。

数量・基準・限界を上回る → 超える
場所・境界・時期をまたぐ → 越える

100人を超える。
期待を超える。
山を越える。
年を越える。

「上回る」に言い換えられるなら「超える」、「向こう側へ行く」なら「越える」と考えると分かりやすいです。

🌱 言葉のたね|詳しくはこちら
「こえる」は「超える」「越える」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「とる」|取る・撮る・採る・捕る

「とる」は、対象に何をしているかを見るのがポイントです。

取得・確保 → 取る
写真・映像に残す → 撮る
選んで取り入れる → 採る
動物などをつかまえる → 捕る

休みを取る。
写真を撮る。
人材を採る。
魚を捕る。

特に「取る」と「採る」で迷ったら、候補の中から選んでいるかを見ると判断しやすくなります。

🌱 言葉のたね|詳しくはこちら
「とる」は「取る」「撮る」「採る」「捕る」どっち?意味・使い分けを解説

「あける」|開ける・空ける・明ける

「あける」は、何の状態が変わるのかを見ます。

閉じたものをひらく → 開ける
場所・中身・予定を空にする → 空ける
夜や期間が終わる → 明ける

ドアを開ける。
予定を空ける。
夜が明ける。

「店をあける」でも、営業を始めるなら「開ける」、店を留守にするなら「空ける」です。

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「あける」は「開ける」「空ける」「明ける」どっち?意味・使い分けを解説

「しめる」|閉める・締める・占める

「しめる」は、開閉・固定・割合や位置で判断します。

開いているものを閉じる → 閉める
ゆるみをなくして固定する → 締める
割合・場所・地位を持つ → 占める

ドアを閉める。
ネクタイを締める。
全体の半数を占める。

「ふたをしめる」は、単に閉じるなら「閉める」、ねじ式のふたを固定するなら「締める」と意味が変わります。

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「しめる」は「閉める」「締める」「占める」どっち?意味・使い分けを解説

「さす」|差す・指す・刺す・挿す

「さす」は種類が多いですが、動作を見ると区別できます。

傘・光・液体など → 差す
方向や対象を示す → 指す
先端を突き入れる → 刺す
物の中や間に入れる → 挿す

傘を差す。
北を指す。
針を刺す。
花を挿す。

特に「刺す」と「挿す」は、先端を食い込ませるのか、物を中へ入れるのかを見るのがポイントです。

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「さす」は「差す」「指す」「刺す」「挿す」どっち?意味・使い分けを解説

同音異字で迷ったときは「漢字」より先に意味を見る

同じ読み方の漢字で迷ったとき、漢字だけを見比べても分かりにくいことがあります。

そんなときは、

その言葉で何をしているのか

を先に考えてみてください。

たとえば、

予定をあける。

なら「予定を空いた状態にする」ので「空ける」。

ドアをあける。

なら「閉じたドアをひらく」ので「開ける」。

100人をこえる。

なら「100人という基準を上回る」ので「超える」。

このように、言い換えられる意味を先に決めてから漢字を選ぶと、判断しやすくなります。

迷いやすい漢字は「一言ルール」で覚える

今回紹介した言葉を、最後にもう一度まとめます。

読み方覚え方
すすめる前へ進める/人に勧める
なおす状態を直す/病気を治す
あう人に会う/一致して合う/災難に遭う
つくる普通に作る/大きく造る/新しく創る
おさめる収める・納める・治める・修める
こえる上回るなら超える/またぐなら越える
とる取得・撮影・採用・捕獲
あける開く・空にする・期間が明ける
しめる閉じる・締める・占める
さす差す・指す・刺す・挿す

全部を丸暗記する必要はありません。

「その文では何を意味している?」

と考える習慣をつけると、同じ読み方の漢字でも選びやすくなります。

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