「おくる」は「送る」「贈る」どれ?意味の違いと使い分けを例文で解説

「おくる」は、荷物やメールなどを相手に届ける場合は「送る」、プレゼントや感謝の気持ちなどを相手に与える場合は「贈る」と書くのが基本です。

例えば、「荷物を送る」「メールを送る」「花を贈る」「感謝の言葉を贈る」のように、何を相手に届けるのかによって漢字を使い分けます。

一方、「エールをおくる」のように、どちらの漢字が適切か迷いやすい表現もあります。

この記事では、「送る」と「贈る」の意味の違いを比較表で整理し、場面別の例文や迷いやすい表現の判断基準を紹介します。

「送る」と「贈る」の意味の違い

「送る」と「贈る」は、どちらも相手に何かを届けるときに使いますが、意味の中心が異なります。

「送る」は移動や伝達、「贈る」は贈り物や気持ちを相手に与えることに重点があります。

漢字主な意味代表的な表現
送る物や情報、人などを相手や目的地に届ける荷物を送る、メールを送る、人を送る
贈る相手への贈り物や、気持ちを込めたものを与える花を贈る、記念品を贈る、言葉を贈る

迷ったときは、単に届けることを表すなら「送る」、贈り物や祝意・感謝などを込めて相手に与えるなら「贈る」と考えると判断しやすくなります。

「送る」の意味と使い方

「送る」は、荷物や情報などを相手や目的地に届けることを表します。

物理的なものだけでなく、メールやメッセージなどの情報、目的地まで付き添う人の移動にも使います。

荷物や書類を届ける

宅配便や郵便などを利用して、物や書類を相手に届ける場合は「送る」と書きます。

  • 実家に荷物を送る。
  • 取引先に書類を送る。
  • 友人に本を送った。
  • 注文した商品を自宅に送ってもらう。

この場合は、贈り物としての意味よりも、物を相手のもとへ届けることに重点があります。

メールやメッセージを届ける

メール、LINE、写真、データなどを相手に伝える場合も「送る」を使います。

  • 待ち合わせ場所をメールで送る。
  • 友人にLINEを送る。
  • 確認用の資料を添付して送る。
  • 旅行先で撮った写真を送る。

相手に情報を伝達する意味なので、通常は「贈る」ではなく「送る」と書きます。

人を目的地まで送り届ける

人を目的地まで連れて行ったり、見送ったりする場合も「送る」を使います。

  • 駅まで友人を送る。
  • 家族を車で送る。
  • 玄関までお客さまを送る。
  • 空港まで見送りに行き、友人を送った。

人の移動や送り届ける行為を表す場合は「送る」が適しています。

「贈る」の意味と使い方

「贈る」は、相手にプレゼントや記念品などを与えることや、祝意・感謝などの気持ちを込めて何かを届けることを表します。

単なる配送よりも、相手に与えるという意味合いが強い漢字です。

プレゼントや記念品を渡す

誕生日や記念日、お祝いなどで、相手への贈り物を渡す場合は「贈る」と書きます。

  • 誕生日に花束を贈る。
  • 結婚祝いに記念品を贈った。
  • お世話になった人にプレゼントを贈る。
  • 卒業する先輩に寄せ書きを贈った。

贈り物としての意味が明確な場合は、「贈る」が自然です。

感謝や祝福の気持ちを伝える

物だけでなく、言葉や称号など、気持ちを込めて相手に与えるものにも「贈る」を使います。

  • 両親に感謝の言葉を贈る。
  • 優勝した選手に祝福の言葉を贈った。
  • 長年の功績をたたえて賞を贈る。
  • 卒業する仲間にメッセージを贈った。

相手への感謝や祝福、敬意などを込めて何かを与える場合は、「贈る」が適しています。

「送る」と「贈る」で迷いやすい表現

同じ物や言葉でも、何を伝えたいかによって「送る」と「贈る」のどちらも考えられる場合があります。

文脈や目的に注目すると、適切な漢字を選びやすくなります。

「プレゼントを送る」と「プレゼントを贈る」

プレゼントを相手に渡すことを表すなら、「プレゼントを贈る」が一般的です。

一方、配送などの方法に注目している場合は「プレゼントを送る」と書くこともあります。

表現伝わる意味
プレゼントを贈る相手への贈り物として与える
プレゼントを送るプレゼントを相手のもとへ届ける

贈る目的を強調するなら「贈る」、配送して届ける行為を強調するなら「送る」と考えると区別しやすくなります。

「メールを送る」と「メッセージを贈る」

通常、メールやLINEなどの連絡手段で情報を伝える場合は「送る」を使います。

一方、心のこもった言葉を相手に伝えることを強調したい場合は「メッセージを贈る」と表現できます。

  • 集合時間をメールで送る。
  • 友人にお祝いのメッセージを贈る。

連絡や情報伝達なら「送る」、祝福や感謝などの気持ちを込めた言葉なら「贈る」が自然です。

「エールを送る」と「エールを贈る」

相手を応援する気持ちを伝える「エールをおくる」は、一般的に「エールを送る」と書きます。

声援や応援の気持ちを相手に届ける表現として定着しているためです。

  • 大会に出場する友人にエールを送る。
  • 挑戦を続ける人たちにエールを送った。

応援の気持ちを伝える表現でも、すべて「贈る」にするわけではありません。

一般的に使われている言い回しを確認することも大切です。

「送る」と「贈る」の漢字を選ぶ判断基準

どちらの漢字を使うか迷ったときは、何を相手に届けるのか、どのような目的で届けるのかを確認しましょう。

配送や情報伝達が中心なら「送る」

荷物や書類を届けること、メールやデータを伝えること、人を送り届けることが中心なら「送る」を使います。

  • 荷物を送る。
  • メールを送る。
  • 駅まで人を送る。

贈り物や気持ちを込めて与えるなら「贈る」

プレゼントや記念品、感謝・祝福の言葉など、相手に何かを贈る意味が中心なら「贈る」を使います。

  • 花束を贈る。
  • 記念品を贈る。
  • 感謝の言葉を贈る。

ただし、同じ行為でも配送と贈答のどちらを強調するかによって表記が変わることがあります。

文章全体の意味を確認し、自然な表現を選びましょう。

「おくる」に関するよくある質問

「荷物をおくる」は「送る」と「贈る」のどちら?

一般的には「荷物を送る」と書きます。荷物を相手のもとへ届けることを表すためです。

ただし、荷物の中身が贈り物であることを強調したい場合は、「贈り物を贈る」といった表現も使えます。

「感謝の気持ちをおくる」はどの漢字が正しい?

「感謝の気持ちを贈る」と書くのが自然です。

感謝の気持ちを相手に伝え、与えるという意味が中心だからです。「感謝の言葉を贈る」も同様に使えます。

「お祝いをおくる」は「送る」と「贈る」のどちら?

お祝いの品や記念品などを相手に与える意味なら「贈る」が適しています。

お祝いの品を配送する行為に注目する場合は「送る」と表現することもありますが、贈答の意味を表すなら「贈る」が一般的です。

まとめ:「送る」と「贈る」は目的に合わせて使い分ける

「おくる」は、届ける行為を表すのか、贈り物や気持ちを相手に与えることを表すのかによって使い分けます。

  • 送る:荷物・書類・メールなどを届ける、人を送り届ける。
  • 贈る:プレゼント・記念品・感謝や祝福の言葉などを相手に与える。

「荷物を送る」「メールを送る」「花を贈る」「感謝の言葉を贈る」といった代表的な表現を覚えておくと、迷いにくくなります。

どちらも使えそうな場合は、届ける行為と贈る目的のどちらを強調したいのかを考えて選びましょう。

ほかにも、同じ読み方で漢字が異なる言葉の使い分けを知りたい場合は、同じ読み方で漢字が違う言葉一覧も参考にしてください。

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