「または」と「又は」はどっちが自然?意味の違いと使い分けを例文で解説

「または」と「又は」は、どちらも複数の選択肢から一つを選ぶ関係を表す言葉です。

意味に大きな違いはなく、主な違いはひらがなで書くか、漢字で書くかという表記にあります。

一般向けのWeb記事やブログでは「または」とひらがなで書くと読みやすく、規程や契約書などでは、文書の表記ルールに応じて「又は」が使われることがあります。

ただし、漢字表記のほうが常に正しいわけではありません。

この記事では、「または」と「又は」の意味、例文、読点の使い方、文章に合った表記の選び方を解説します。

「または」と「又は」の違い

「または」と「又は」は、基本的に同じ意味で使われます。

複数の選択肢を示し、そのうちのいずれかを選ぶ関係を表す接続詞です。

表記によって選択の意味が変わるわけではありません。

表記特徴使いやすい文章
またはひらがなで読みやすく、やわらかな印象Web記事、ブログ、一般向けの案内
又は漢字を使った表記文書の表記ルールで漢字が指定されている場合など

たとえば、「電話またはメールでご連絡ください」と「電話又はメールでご連絡ください」は、どちらも選択肢を示す表現です。

一般向けの文章では「または」が読みやすく、特定の文書では定められた表記に合わせて「又は」を使います。

「または」の意味と使い方

「または」は、複数の選択肢を示し、そのうちのいずれかを選ぶことを表します。

「AまたはB」の形で使うのが基本です。

二つの選択肢を示す

二つの方法や条件などから選んでもらうときに使います。

  • 電話またはメールでお問い合わせください。
  • 現金またはクレジットカードでお支払いいただけます。
  • 午前または午後の時間帯を選んでください。

選択肢を簡潔に並べられるため、案内文や説明文で便利です。

ただし、どちらか一方を選ぶのか、状況によって両方が認められるのかは、文脈や条件を明確にすると誤解を防げます。

三つ以上の選択肢を示す

「または」は、三つ以上の選択肢を並べる場合にも使えます。

項目が増えると関係がわかりにくくなることがあるため、読点や箇条書きで整理すると伝わりやすくなります。

  • 電話、メールまたは問い合わせフォームからご連絡ください。
  • 身分証明書、パスポートまたは運転免許証をご提示ください。
  • 郵送、窓口またはオンラインで申請できます。

選択肢が多い場合は、条件を一つずつ分けて書く方法もあります。

特に、選択できる範囲に制限がある場合は、対象となる条件を明確にしましょう。

「または」と「又は」の表記を選ぶポイント

表記を選ぶときは、言葉の意味ではなく、読み手や文書の種類、表記ルールを基準に考えます。

一般向けの文章では読みやすさを優先する

ブログ、Web記事、利用者向けの案内などでは、「または」とひらがなで書く方法が使いやすい選択肢です。特に、漢字が続く文章では、ひらがなを交えることで視覚的な負担を抑えられます。

例:

  • ご希望の日時をフォームまたはメールでお知らせください。
  • 詳しくは、案内ページまたはお問い合わせ窓口をご確認ください。

ひらがな表記にすれば必ず読みやすくなるわけではありませんが、一般の読者に向けた文章では自然に使いやすい表記です。

規程や契約書では文書の表記ルールを確認する

規程や契約書などでは、「又は」という漢字表記が使われる場合があります。

ただし、すべての正式な文書で漢字にする必要があるわけではありません。

組織の文書作成基準や、適用される法令・規程の表記を優先しましょう。

例:

  • 申請書又は必要書類を提出してください。
  • 郵送又は窓口で手続きを行うことができます。

条件や権利・義務に関わる文章では、表記だけでなく、どの選択肢が対象になるのかも重要です。

意味が曖昧にならないよう、文全体を確認してください。

同じ文章の中では表記を統一する

「または」と「又は」が混在していても、必ずしも誤りとは限りません。

しかし、特別な意図がないまま表記が頻繁に変わると、文章の統一感が損なわれることがあります。

たとえば、次のようにそろえると読みやすくなります。

  • ひらがなに統一:電話またはメールで連絡し、郵送または窓口で書類を提出してください。
  • 漢字に統一:電話又はメールで連絡し、郵送又は窓口で書類を提出してください。

ただし、文書の種類によっては表記が指定されていることもあります。

自分で自由に選べる場合は、文章全体の方針を先に決めておきましょう。

「または」と読点の使い方

「または」で選択肢を並べるときは、項目の数や文の長さに応じて読点を使うと、関係がわかりやすくなります。

二つの選択肢を並べる場合

二つの短い選択肢を並べる場合は、通常、読点を挟まずに書けます。

  • 電話またはメールでご連絡ください。
  • 現金またはカードでお支払いください。

選択肢が短ければ、「または」の前後に読点を置かなくても意味を理解しやすくなります。

三つ以上の選択肢を並べる場合

三つ以上の項目を並べるときは、前半の項目を読点で区切り、最後の項目の前に「または」を置く方法があります。

  • 電話、メールまたはフォームでお問い合わせください。
  • 学生証、運転免許証またはパスポートをご提示ください。

ただし、項目が長い場合や条件が複雑な場合は、箇条書きにしたり、選択肢ごとに文を分けたりすると誤解を防ぎやすくなります。

「または」と「あるいは」の違い

「または」と「あるいは」は、どちらも選択肢を示すときに使えます。

ただし、文章の雰囲気や文脈によって自然な使い方が異なります。

「または」は選択肢を明確に示す

「または」は、複数の候補から選ぶ関係をはっきり示したいときに使いやすい言葉です。

  • 電話またはメールでお申し込みください。
  • 店頭またはオンラインで購入できます。

案内文や条件の説明など、選択肢を簡潔に示したい場面に向いています。

「あるいは」は文脈によって別の可能性も示す

「あるいは」も選択肢を示しますが、文脈によっては「もしかすると」「ひょっとすると」という推量の意味でも使われます。

  • 電車またはバスでお越しください。
  • 原因は設定の誤り、あるいは機器の不具合かもしれません。

前者は選択肢、後者は可能性を示しています。

どちらの意味で使うのかを文脈から判断しましょう。

「または」と「又は」に関するよくある疑問

「または」は間違った表記ですか?

いいえ。「または」は一般的に使われる表記です。

必ず「又は」と漢字で書かなければならないわけではありません。

媒体や文書の表記ルールに合わせて選べます。

「又は」のほうが正式ですか?

漢字で書いたからといって、あらゆる場面で「又は」のほうが正式というわけではありません。

規程や契約書などでは表記ルールが定められている場合があるため、そのルールに従いましょう。

一般向けの文章では「または」も自然です。

「または」は両方を選んでもよい意味ですか?

「または」は選択肢の関係を示しますが、実際に一つだけを選ぶのか、複数が認められるのかは、文脈や条件によって異なることがあります。

誤解を避けたい場合は、「いずれか一つ」「両方でも可」など、必要な条件を明記すると明確になります。

漢字とひらがなの使い分けをもっと知りたいときは

「または」と「又は」のように、意味は同じでも表記に迷いやすい言葉はほかにもあります。

関連する言葉も確認すると、文章全体の表記をそろえやすくなります。

まとめ

「または」と「又は」は、複数の選択肢を示すときに使う、基本的に同じ意味の言葉です。

一般向けのWeb記事では「または」、文書の表記ルールで漢字が指定されている場合は「又は」が使われることがあります。

迷ったときは、漢字のほうが必ず正式だと考えず、読み手や文書の目的、適用される表記ルールを基準に選びましょう。

選択肢が多い場合は読点や箇条書きで整理し、何を選べるのかを明確にすると、誤解のない文章になります。

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