同じ読み方で漢字が違う言葉一覧|迷いやすい漢字の使い分け

「あう」は「会う」「合う」「遭う」のどれ?

「なおす」は「直す」と「治す」のどちら?

日本語には、読み方は同じでも、意味によって使う漢字が変わる言葉がたくさんあります。

迷ったときは漢字だけを覚えるよりも、

その言葉が何を表しているのか

で判断すると使い分けやすくなります。

このページでは、日常で迷いやすい言葉をまとめました。詳しい使い分けは、それぞれの個別記事で確認できます。

まずは一覧で確認

読み主な漢字大まかな使い分け
あう会う・合う・遭う人と会う/一致する/好ましくない出来事に遭う
あける開ける・空ける・明ける閉じたものを開く/空にする/期間が終わる
あつい暑い・熱い・厚い気温/温度・感情/物の厚み
あつめる集める・蒐める一般的には「集める」、「蒐める」は収集の意味
おさめる収める・納める・治める・修める中に入れる/納入する/統治する/身につける
こえる越える・超える場所・時を越す/基準・限度を超す
さす差す・指す・刺す・挿す光などが差す/方向を指す/突き刺す/差し入れる
しめる閉める・締める・占める閉じる/締め付ける/割合などを占める
すすめる進める・勧める前へ進行させる/人に勧める
つくる作る・造る・創る一般的な作成/大きなもの・製造/新しいものを生み出す
とる取る・撮る・採る・捕る手に入れる/撮影する/選び入れる/捕まえる
なおす直す・治す修正する/病気やけがを治療する
わかる分かる・判る・解る一般には「分かる」が中心
はやい早い・速い時期・時間が早い/速度が速い
かたい固い・堅い・硬い固まっている/確か・堅実/物理的に硬い

細かい境界は言葉によって異なります。

迷いやすい漢字の使い分け

ここからは、特に迷いやすい言葉を個別に見ていきます。

「あう」|会う・合う・遭う

「あう」は、何と「あう」のかによって漢字が変わります。

会うは、人と顔を合わせるとき。

友達に会う。

合うは、二つ以上のものが一致したり、適していたりするとき。

サイズが合う。

遭うは、事故や災難など、好ましくない出来事に出くわすときに使われます。

事故に遭う。

「人なら会う」と覚えるだけでは判断できない場合もあるので、文全体の意味を見ることが大切です。

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「あう」は「会う」「合う」「遭う」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「あける」|開ける・空ける・明ける

「あける」も、漢字によって意味がはっきり分かれます。

開けるは、閉じているものを開くこと。

窓を開ける。

空けるは、中身をなくしたり、場所や時間を空いた状態にしたりすること。

席を空ける。

明けるは、ある期間が終わって次の状態になることです。

夜が明ける。
年が明ける。

同じ「あける」でも、対象を見ると選びやすくなります。

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「あける」は「開ける」「空ける」「明ける」どっち?意味・使い分けを解説

「あつい」|暑い・熱い・厚い

「あつい」は、変換すると3つの漢字が候補に出やすい言葉です。

暑いは、おもに気温や天候。

今日は暑い。

熱いは、物の温度や気持ちの高まり。

熱いお茶。
熱い思い。

厚いは、物の厚みや、人からの信頼などに使います。

厚い本。
信頼が厚い。

「暑い」と「熱い」は特に迷いやすいですが、気候なのか、物や気持ちの熱なのかを見ると区別できます。

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「あつい」の漢字の違いは?「暑い」「熱い」「厚い」の意味・使い分けを例文で解説

「おさめる」|収める・納める・治める・修める

「おさめる」は、漢字が多く、文章を書くときに迷いやすい言葉です。

大まかには、

  • 収める:中に入れる、成果を得る
  • 納める:渡すべきものを渡す
  • 治める:国や地域などを統治する
  • 修める:学問や技術を身につける

と考えられます。

たとえば、

成功を収める
税金を納める
国を治める
学問を修める

のように使い分けます。

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「おさめる」は「収める」「納める」「治める」「修める」どっち?使い分けを解説

「こえる」|越える・超える

「こえる」は、何をこえるのかを見ると判断しやすい言葉です。

「越える」は、

山を越える
国境を越える
冬を越える

など、場所や時間の境目を通り過ぎる場面でよく使います。

一方、「超える」は、

100人を超える
限界を超える
想像を超える

のように、基準や数量、能力などを上回る場合に使われます。

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「こえる」は「超える」「越える」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「さす」|差す・指す・刺す・挿す

「さす」は、漢字によって動作のイメージがかなり変わります。

たとえば、

日が差す
方角を指す
針を刺す
花を挿す

では、すべて「さす」でも意味は別です。

変換候補だけで決めず、何を、どのように動かしているのかを見ると選びやすくなります。

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「さす」は「差す」「指す」「刺す」「挿す」どっち?意味・使い分けを解説

「しめる」|閉める・締める・占める

「しめる」は、次のように考えると整理できます。

閉めるは、開いているものを閉じる。

ドアを閉める。

締めるは、緩んだものをきつくする、物事を引き締める。

ネクタイを締める。

占めるは、一定の場所や割合を持つこと。

全体の半数を占める。

音は同じでも、それぞれ意味の方向がかなり違います。

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「しめる」は「閉める」「締める」「占める」どっち?意味・使い分けを解説

「すすめる」|進める・勧める

「すすめる」では、

物事を前へ動かすなら「進める」、

人に何かをした方がよいと働きかけるなら「勧める」

と考えると分かりやすくなります。

計画を進める。
この本を勧める。

「仕事をすすめる」と「商品をすすめる」では、同じ読みでも意味が違います。

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「すすめる」は「進める」「勧める」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「つくる」|作る・造る・創る

「つくる」は、対象や作り方によって表記が変わります。

一般的なものには作る。

料理を作る。

製造物や比較的大きなものには造る。

船を造る。

新しい価値や作品などを生み出す意味を強調するときには創るが使われることがあります。

新しい文化を創る。

ただし、境界が必ずしも明確ではないため、迷った場合は一般的な「作る」が使えるケースもあります。

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「つくる」は「作る」「造る」「創る」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「とる」|取る・撮る・採る・捕る

「とる」は非常に意味の広い言葉です。

代表的には、

  • 取る:手に入れる、手に持つなど
  • 撮る:写真や映像を撮影する
  • 採る:選んで取り入れる
  • 捕る:動物などを捕まえる

と使い分けます。

荷物を取る。
写真を撮る。
新しい方法を採る。
魚を捕る。

対象を見ると、どの漢字が自然か判断しやすくなります。

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「とる」は「取る」「撮る」「採る」「捕る」どっち?意味・使い分けを解説

「なおす」|直す・治す

「なおす」は、何を正常な状態に戻すのかで漢字が変わります。

「直す」は、

間違いを直す
時計を直す
姿勢を直す

など、物・状態・誤りを修正するときに使います。

「治す」は、

病気を治す
けがを治す

のように、病気やけがを回復させる場合に使います。

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「なおす」は「直す」「治す」どっち?意味・使い分けを例文で解説

「わかる」|分かる・判る・解る

「わかる」には「分かる」「判る」「解る」などの表記があります。

ただ、現代の一般的な文章では**「分かる」またはひらがなの「わかる」**が広く使われます。

「判る」「解る」は意味に応じて使われることがありますが、いつでも細かく書き分けなければならないわけではありません。

この言葉は「違いを知る」だけでなく、実際にはどの表記が自然なのかまで確認しておくと迷いにくくなります。

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「わかる」は「分かる」「判る」「解る」どれが自然?書き分けの考え方を解説

「はやい」|早い・速い

「早い」と「速い」は、どちらも「はやい」と読みます。

基本的には、

時刻・時期・所要時間に関係するなら「早い」、

移動などの速度に関係するなら「速い」

と考えます。

朝起きるのが早い。
電車の速度が速い。

ただし、「仕事がはやい」のように迷いやすいケースもあります。

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「早い」と「速い」の違いは?意味・使い分け|「仕事がはやい」はどっち?

「かたい」|固い・堅い・硬い

「かたい」も、漢字の選択に迷いやすい代表的な言葉です。

固いは、しっかり固まっていること。

堅いは、確かで崩れにくいことや、人の性格・態度など。

硬いは、物理的に力を加えても変形しにくいこと。

ただし、「かたい表情」「かたい文章」のように、文脈によって判断が難しいケースもあります。

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「固い・堅い・硬い」の違いは?「かたい」の意味・使い分け・語源を解説

漢字に迷ったときは「対象」と「意味」を見る

同じ読み方の漢字を使い分けるとき、音だけでは判断できません。

たとえば「なおす」なら、

病気なのか
壊れた物なのか
間違いなのか

を見る。

「こえる」なら、

場所の境界なのか
数量や基準なのか

を見る。

このように、「何に対して使っている言葉なのか」まで考えると、変換候補だけに頼るより正しい漢字を選びやすくなります。

また、日本語には厳密に一つの表記だけが正しいとは言い切れないケースもあります。

迷ったときは、漢字そのものではなく、まず文章で伝えたい意味を確認してみてください。

まとめ

同じ読み方でも、漢字が変わると意味も変わります。

たとえば、

会う・合う・遭う
開ける・空ける・明ける
暑い・熱い・厚い
収める・納める・治める・修める
越える・超える
進める・勧める
作る・造る・創る
直す・治す

などは、日常でも迷いやすい組み合わせです。

すべてを丸暗記するより、

「何を表している言葉なのか」

を基準にすると判断しやすくなります。

詳しい意味や迷いやすい例は、それぞれの個別記事で確認してください。

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