「〜してみる」と「〜して見る」はどっち?意味の違いと使い分けを例文で解説

「試しに使ってみる」「一度食べてみる」のように、何かを試す意味で使う「みる」は、一般的にひらがなで書きます。

一方、目で見ることを表す動詞は「見る」と漢字で書きます。

迷いやすいのは、「見てみる」のように、同じ言葉の中で漢字とひらがなが続く表現です。

この場合、最初の「見」は実際に目で見る動作を表し、後ろの「みる」は試しに行うことを表す補助動詞です。

この記事では、「〜してみる」と「〜して見る」の意味の違いを例文で整理し、漢字とひらがなの使い分け方を解説します。

「〜してみる」と「〜して見る」の違い

基本的な違いは、実際に目で見ることを表すのか、何かを試しに行うことを表すのかという点です。

表記意味例文
〜してみる試しに行う新しい料理を作ってみる。
見る目で見たり、視覚的に確認したりする窓から景色を見る。
見てみる見るという動作を試す、実際に見て確かめる気になる資料を見てみる。

「〜してみる」の「みる」は、動詞の後ろに付いて「試しにそうする」という意味を加えます。

この使い方では、通常ひらがなで表記します。

一方、「見る」は目で対象を捉える動作を表す独立した動詞です。

ただし、「見てみる」のように、実際に見る動作と試みる意味が組み合わさる場合は、漢字とひらがなを続けて使います。

「〜してみる」の意味と使い方

「〜してみる」は、ある行動を実際に行い、その結果や感触を確かめるときに使います。

行動を試すことに重点があるため、見ること以外のさまざまな動詞にも付けられます。

試しに行動するとき

まだ経験していないことを試したり、普段とは違う方法を実践したりするときは、「〜してみる」と書きます。

  • 気になっていたお店で食べてみる。
  • 別のアプリを使ってみる。
  • いつもと違う方法で説明してみる。
  • 新しい趣味を始めてみる。

いずれも、食べる・使う・説明する・始めるという行動を試す意味です。

目で見ることが中心ではないため、「見る」と漢字で書く必要はありません。

結果や感触を確かめるとき

実際に行動したうえで、うまくいくか、どのように感じるかを確かめる場合にも「〜してみる」を使います。

  • 設定を変更してみる。
  • この方法で解決できるか試してみる。
  • 本人に直接聞いてみる。
  • 少し休んでから、もう一度考えてみる。

この場合も、「試す」という意味を添える補助動詞の「みる」なので、ひらがな表記が自然です。

「見る」と漢字で書くケース

「見る」を漢字で書くのは、目で対象を捉える動作を表すときです。

何をするのかを考え、視覚的に見ること自体が中心なら、漢字表記が適しています。

目で対象を捉えるとき

景色や写真、映像などを視覚的に捉える動作は、「見る」と書きます。

  • 窓から海を見る。
  • スマートフォンで写真を見る。
  • 録画した番組を見る。
  • 掲示板の案内を見る。

これらは、試しに何かを行うという意味ではなく、対象を目で捉える動作を表しています。

そのため、漢字の「見る」を使います。

「見てみる」のように漢字とひらがなを組み合わせるとき

「見てみる」は、漢字とひらがなを組み合わせる代表的な表現です。

最初の「見」は実際に見る動作、後ろの「みる」は試しに行う意味を表します。

例文意味
新しい動画を見てみる。試しにその動画を見る。
説明書を見てみる。説明書を実際に確認してみる。
遠くの景色を見てみる。試しに景色へ目を向けてみる。

「見てみる」をすべて漢字にして「見て見る」と書くと、後ろの「見る」まで独立した動詞のように見え、試みる意味が伝わりにくくなります。

試しに行う意味を含む場合は、「見てみる」と書くのが一般的です。

表記を選ぶポイント

漢字とひらがなのどちらにするか迷ったときは、後ろの「みる」がどのような役割をしているかを確認しましょう。

「試しに行う」という意味ならひらがな

「食べてみる」「試してみる」「聞いてみる」のように、動詞の後ろで試みる意味を添えている場合は、ひらがなで書きます。

文章の中で「〜してみる」が何度も出てくる場合も、同じ役割の「みる」はひらがなに統一すると読みやすくなります。

目で見る動作そのものなら漢字

「資料を見る」「空を見る」「画面を見る」のように、目で対象を捉える動作を表す場合は「見る」と書きます。

ただし、「資料を見てみる」のように、実際に見る動作に「試しに行う」という意味が加わる場合は、前半を漢字、後半をひらがなにするのが自然です。

文章全体の読みやすさも確認する

表記を決めるときは、意味の違いだけでなく、文章全体の読みやすさも考えましょう。

一般向けのWeb記事や案内文では、補助動詞をひらがなにすると、意味のまとまりを把握しやすくなります。

一方、組織や媒体で表記ルールが決まっている場合は、そのルールを優先します。

意味が同じ箇所で漢字とひらがなが混在しないよう、記事全体を見直すことも大切です。

「〜してみる」と「〜して見る」に関するよくある質問

「やってみる」と「やって見る」はどちらが正しい?

何かを試しに行う意味なら、「やってみる」が自然です。「みる」は補助動詞なので、一般的にはひらがなで表記します。

「見てみる」は間違った表記?

間違いではありません。「見る」という動詞に、試しに行う意味の補助動詞「みる」が続いた表現です。最初の「見」は漢字、後ろの「みる」はひらがなで書きます。

「確認してみる」と「確認して見る」はどう違う?

「確認してみる」は、試しに確認する、実際に確認して結果を確かめるという意味です。

一方、「確認して見る」は通常の文章では不自然になりやすいため、試みる意味なら「確認してみる」と書くのが適切です。

漢字とひらがなの使い分けをさらに確認する

「〜してみる」と「〜して見る」の違いは、補助動詞と独立した動詞の役割を区別すると判断しやすくなります。

同じように、漢字にするかひらがなにするかで迷いやすい表現も、意味や文章の目的を基準に選ぶことが大切です。

まとめ

「〜してみる」と「〜して見る」は、後ろの「みる」が補助動詞なのか、目で見る動詞なのかによって使い分けます。

  • 試しに行う意味なら「食べてみる」「使ってみる」のようにひらがなで書く。
  • 目で対象を捉える動作なら「景色を見る」「写真を見る」のように漢字で書く。
  • 「見てみる」は、見る動作を表す「見」と、試みる意味の「みる」を組み合わせた表現。

迷ったときは、「試しに行う」という意味が含まれているかを確認すると、自然な表記を選びやすくなります。

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