「成功するかくりつが高い」「方法をかくりつする」。
どちらも「かくりつ」と読みますが、使う漢字は違います。
一言で分けると、
確率=あることが起こる可能性・割合
確立=仕組みや方法などをしっかり成り立たせること
です。
つまり、
成功する確率が高い。
新しい方法を確立する。
と使い分けます。
「確率」と「確立」の違い
| 言葉 | 意味 | よく使う形 | 例 |
|---|---|---|---|
| 確率 | 物事が起こる可能性・割合 | 高い・低い・何% | 雨が降る確率 |
| 確立 | 仕組みや方法などをしっかり作り上げること | する・される | 技術を確立する |
迷ったときは、
数字や可能性の話 → 確率
何かを作り上げる話 → 確立
と考えると分かりやすいです。
「確率」は起こる可能性を表す
「確率」は、ある出来事がどのくらい起こりそうかを表します。
「高い・低い」と組み合わせる
成功する確率が高い。
当選する確率は低い。
雨が降る確率が高くなった。
「どのくらい起こりやすいか」を表しているので、「確率」です。
数字で表す
当たる確率は50%です。
成功する確率は3割程度だ。
割合や数字で示せるものも「確率」と考えると分かりやすいでしょう。
「確立」はしっかり作り上げることを表す
「確立」は、考え方・方法・制度・技術などを、安定した形として成り立たせることを表します。
方法や仕組みを確立する
新しい治療法を確立する。
効率的な作業方法を確立した。
社内の教育制度を確立する。
「方法や仕組みがきちんと形になった」という意味です。
地位や考え方を確立する
独自の地位を確立した。
自分なりのスタイルを確立する。
新しい理論を確立した。
物そのものを作るというより、一つの形として定着させるニュアンスがあります。
同じ「成功」でも使う漢字が変わる
「成功」という言葉と一緒に使う場合でも、文の意味によって「確率」と「確立」が変わります。
「成功する確率」
手術が成功する確率は高い。
「成功する可能性」の話なので「確率」です。
「成功の方法を確立する」
成功につながる方法を確立した。
こちらは「方法を作り上げた」という意味なので「確立」です。
「成功」という同じ話題でも、可能性なのか、仕組みを作る話なのかを見る必要があります。
迷いやすい「確率/確立」のケース
「合格するかくりつ」
合格する確率が上がった。
「合格する可能性」の話なので、「確率」が正しい表記です。
「技術をかくりつする」
新しい製造技術を確立した。
「技術を形にして定着させる」という意味なので、「確立」です。
「地位をかくりつする」
業界で確固たる地位を確立した。
地位をしっかり築くという意味なので、「確立」を使います。
「確率する」「確立が高い」は不自然
二つの言葉は、後ろに続く表現を見ると見分けやすくなります。
「確率」は「する」とは結びつかない
通常、
確率する
とは言いません。
「確率」は、
確率が高い
確率が低い
確率を計算する
のように使います。
「確立」は「高い・低い」とは言わない
確立が高い
確立が低い
とは通常言いません。
「確立」は、
制度を確立する
方法が確立される
のように使います。
「確率」と「確立」の覚え方
漢字の意味を見ると覚えやすくなります。
「率」があるのが「確率」
「率」は、
割合
比率
成功率
などに使われる漢字です。
そのため、
割合・可能性 → 確率
と覚えられます。
「立」があるのが「確立」
「立」は、「立てる」「成り立つ」と考えると分かりやすいでしょう。
しっかり成り立たせる → 確立
です。
迷ったときの見分け方
可能性・割合なら「確率」
- 成功する確率
- 合格する確率
- 当選する確率
- 雨が降る確率
- 確率が高い・低い
方法・制度などを作り上げるなら「確立」
- 方法を確立する
- 技術を確立する
- 制度を確立する
- 地位を確立する
- スタイルを確立する
一言で覚えるなら、
何%? → 確率
形にする → 確立
です。
まとめ
「確率」と「確立」は、読み方は同じ「かくりつ」ですが、意味は大きく違います。
確率=物事が起こる可能性・割合
確立=方法や仕組みなどをしっかり成り立たせること
たとえば、
成功する確率が高い。
成功するための方法を確立する。
のように使い分けます。
迷ったときは、「可能性の話か」「何かを作り上げる話か」を見ると判断しやすいでしょう。
