「とる」は「取る」「撮る」「採る」「捕る」どっち?意味・使い分けを解説

「とる」には、「取る」「撮る」「採る」「捕る」などの書き分けがあります。

結論からいうと、

手に入れる・確保する → 取る
写真や動画に記録する → 撮る
選んで取り入れる → 採る
動物などをつかまえる → 捕る

と考えると判断しやすくなります。

「取る」「撮る」「採る」「捕る」の違い

まずは4つの違いを整理します。

表記主な意味例
取る手に入れる、確保する、行う休みを取る、資格を取る
撮る写真・映像として記録する写真を撮る、動画を撮る
採る選んで取り入れる、採用する人材を採る、方法を採る
捕る動物などをつかまえる魚を捕る、虫を捕る

迷ったときは、「取得」「撮影」「選択」「捕獲」のどれかを見ると分かりやすいです。

具体例で見る「取る」「撮る」「採る」「捕る」の使い分け

「休みをとる」「資格をとる」は「取る」

「取る」は、4つの中で最も広く使われる表記です。

有給休暇を取る。
資格を取る。
予約を取る。
メモを取る。

物を手に持つ場合だけでなく、時間・権利・資格・記録などを得たり確保したりする場合にも使います。

「写真をとる」「動画をとる」は「撮る」

カメラなどで写真や映像を記録する場合は「撮る」です。

家族写真を撮る。
スマートフォンで動画を撮る。
記念に一枚撮る。

「撮影」の「撮」と考えると覚えやすいでしょう。

「人材をとる」「方法をとる」は「採る」

候補の中から選び、取り入れる場合は「採る」です。

新しい人材を採る。
この方法を採る。
新しい方針を採る。

ポイントは、単に手に入れるのではなく、選択や採用の意味があることです。

「魚をとる」「虫をとる」は「捕る」

動物や虫などをつかまえる場合は「捕る」です。

川で魚を捕る。
網で虫を捕る。
野生動物を捕る。

「捕獲」の「捕」と考えると分かりやすいです。

迷いやすい「とる」のケース

「写真をとる」は必ず「撮る」?

写真として記録する意味なら「撮る」です。

桜の写真を撮る。

一方、

写真を手に取る。

なら、写真そのものを手に持つので「取る」です。

同じ「写真」でも、撮影するのか、物として手にするのかで漢字が変わります。

「魚をとる」は「捕る」「採る」のどっち?

魚そのものをつかまえることに焦点を当てるなら、

魚を捕る。

が分かりやすい表記です。

一方、魚介類を資源として採取する意味では「採る」が使われることもあります。

つかまえる → 捕る
採取する → 採る

と見ると整理しやすいでしょう。

「人をとる」は文脈で変わる

新入社員を採る。

なら、選んで採用する意味なので「採る」です。

一方、

人との距離を取る。

なら、間隔を確保する意味なので「取る」です。

同じ「人」に関係する表現でも、採用なのか、確保なのかで変わります。

「時間をとる」は「取る」

少し休む時間を取る。
話し合いの時間を取る。

時間を確保する意味なので「取る」です。

「採る」と「取る」で迷ったら「選んでいるか」を見る

この2つで迷ったときは、候補の中から選んでいるかを見ると判断しやすくなります。

人材を採る。
方法を採る。

のように、選択・採用の意味があるなら「採る」です。

それ以外の、

休みを取る。
資格を取る。
予約を取る。

のような取得・確保なら「取る」が基本です。

つまり、

選んで取り入れる → 採る
広く取得・確保する → 取る

と覚えるとよいでしょう。

「とる」をひらがなで書いてもいい?

文章によっては、「とる」とひらがなで書くこともあります。

特に、

  • 意味が複数考えられる
  • 漢字にすると少しかたい
  • 表記をやわらかくしたい

といった場合は、ひらがなにする選択もあります。

ただし、「写真を撮る」「休みを取る」のように意味がはっきりしている場合は、漢字で書くと内容が伝わりやすくなります。

迷ったときの見分け方

手に入れる・確保するなら「取る」

  • 休みを取る
  • 資格を取る
  • 予約を取る

写真や映像に残すなら「撮る」

  • 写真を撮る
  • 動画を撮る
  • 記念写真を撮る

選んで取り入れるなら「採る」

  • 人材を採る
  • 方法を採る
  • 方針を採る

動物などをつかまえるなら「捕る」

  • 魚を捕る
  • 虫を捕る
  • 動物を捕る

まとめると「取得・撮影・採用・捕獲」で見分ける

「取る」「撮る」「採る」「捕る」で迷ったら、

取得・確保 → 取る
撮影 → 撮る
選択・採用 → 採る
捕獲 → 捕る

と考えると分かりやすいです。

特に「取る」と「採る」は、選んで取り入れているかどうかを見るのがポイントです。

「何をとるのか」だけでなく、その対象に対して何をしているのかを見ると、漢字を選びやすくなります。

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