「しめる」は、文脈によって「閉める」「締める」「占める」を使い分けます。
結論からいうと、
開いているものを閉じる → 閉める
ゆるみをなくして固定する → 締める
割合・場所・地位などを持つ → 占める
と考えると判断しやすくなります。
「閉める」「締める」「占める」の違い
まずは3つの違いを整理します。
| 表記 | 主な意味 | 例 |
|---|---|---|
| 閉める | 開いているものを閉じる | ドアを閉める、店を閉める |
| 締める | ゆるみをなくして固定する | ネクタイを締める、ねじを締める |
| 占める | 割合・場所・地位などを持つ | 半数を占める、首位を占める |
ポイントは、「閉じる」「固定する」「割合や位置を持つ」のどれかです。
具体例で見る「閉める」「締める」「占める」の使い分け
「ドアをしめる」「店をしめる」は「閉める」
開いているものを閉じる場合は「閉める」です。
ドアを閉める。
窓を閉める。
シャッターを閉める。
店を閉める。
「開ける」の反対と考えると分かりやすいでしょう。
「ネクタイをしめる」「ねじをしめる」は「締める」
ゆるみをなくしたり、しっかり固定したりする場合は「締める」です。
ネクタイを締める。
ベルトを締める。
靴ひもを締める。
ねじを締める。
「割合をしめる」「首位をしめる」は「占める」
全体の中で一定の割合や位置を持つ場合は「占める」です。
女性が全体の6割を占める。
この商品が売上の大半を占める。
ランキングで首位を占める。
迷いやすい「しめる」のケース
「ふたをしめる」は「閉める」「締める」のどっち?
どちらも使えますが、意味が少し違います。
ふたを閉める。
なら、開いているふたを閉じる意味です。
ふたを締める。
なら、ねじ式のふたなどをしっかり固定する意味です。
つまり、
開いた状態を閉じる → 閉める
ゆるみがないよう固定する → 締める
という違いです。
「口をしめる」は文脈で変わる
口を閉める。
なら、開いている口を閉じる意味です。
口をきつく締める。
なら、唇などを強く結ぶニュアンスになります。
「気をしめる」は「締める」
気を引き締める。
のように、気持ちのゆるみをなくす場合は「締める」です。
「閉める」と「締める」で迷ったら何を見る?
この2つで迷ったときは、状態がどう変わるかを見ると判断しやすくなります。
- 開いている → 閉じた状態にする → 閉める
- ゆるんでいる → きつく固定する → 締める
たとえば、
ドアを閉める
ねじを締める
と並べると違いがはっきりします。
「閉める」は開閉、
「締める」はゆるみ・固定に関係する言葉です。
「占める」は割合だけに使う?
割合だけではありません。
「占める」は、全体の中で一定の場所・地位・位置を持つ場合にも使います。
首位を占める。
重要な位置を占める。
部屋の大部分を本棚が占める。
つまり、全体の中でどれくらいの部分・位置を持っているかを表す言葉です。
迷ったときの見分け方
開いているものを閉じるなら「閉める」
- ドアを閉める
- 窓を閉める
- 店を閉める
ゆるみをなくして固定するなら「締める」
- ネクタイを締める
- ベルトを締める
- ねじを締める
割合・場所・地位を持つなら「占める」
- 半数を占める
- 売上の大半を占める
- 首位を占める
まとめると「開閉・固定・割合や位置」
「閉める」「締める」「占める」で迷ったら、
開閉の話 → 閉める
固定の話 → 締める
割合・場所・地位の話 → 占める
と考えると分かりやすいです。
特に「閉める」と「締める」は、
開いているものを閉じるのか
ゆるんでいるものを固定するのか
を見ると判断しやすくなります。
