「さす」には、「差す」「指す」「刺す」「挿す」などの書き分けがあります。
結論からいうと、
傘を広げる・光が入る・液体を加える → 差す
方向や場所を示す → 指す
先のとがったものを突き入れる → 刺す
物の中や間に入れる → 挿す
と考えると判断しやすくなります。
「差す」「指す」「刺す」「挿す」の違い
| 表記 | 主な意味 | 例 |
|---|---|---|
| 差す | 傘を広げる、光が入る、液体を加える | 傘を差す、日が差す、目薬を差す |
| 指す | 方向・場所・対象を示す | 北を指す、時計の針が3時を指す |
| 刺す | とがったものを突き入れる | 針を刺す、虫が刺す |
| 挿す | 物の中や間に入れる | 花を挿す、しおりを挿す |
ポイントは、「広げる・加える」「示す」「突き入れる」「中に入れる」のどれかです。
具体例で見る「差す」「指す」「刺す」「挿す」の使い分け
「傘をさす」「日がさす」は「差す」
傘を差す。
日が差す。
光が差し込む。
目薬を差す。
「差す」は、傘を使う、光が入り込む、液体を加えるといった場面で使います。
「方向をさす」「場所をさす」は「指す」
北を指す。
地図上の場所を指す。
時計の針が3時を指す。
方向や対象を示す意味なら「指す」です。
「針をさす」「虫がさす」は「刺す」
針を刺す。
とげが指に刺さる。
蚊に刺される。
先端があるものを突き入れる意味なら「刺す」です。
「花をさす」「しおりをさす」は「挿す」
花瓶に花を挿す。
本にしおりを挿す。
髪にかんざしを挿す。
物を中やすき間に入れる意味なら「挿す」です。
迷いやすい「さす」のケース
「目薬をさす」は「差す」
目薬を差す。
液体を加える意味なので「差す」です。
「指をさす」は「指す」
人を指で指す。
方向を指す。
対象や方向を示しているので「指す」です。
「花をさす」「かんざしをさす」は「挿す」
花瓶に花を挿す。
髪にかんざしを挿す。
どちらも、物を中や間に差し入れる意味です。
「刺す」と「挿す」で迷ったら何を見る?
この2つで迷ったときは、「突く」のか「入れる」のかを見ると判断しやすくなります。
先端を突き入れるなら「刺す」
- 針を刺す
- とげが刺さる
- 虫が刺す
- ナイフで刺す
「刺す」は、先端が相手に食い込むイメージです。
物を中や間に入れるなら「挿す」
- 花を挿す
- しおりを挿す
- かんざしを挿す
「挿す」は、差し入れる・はさみ込むイメージです。
つまり、
先端が食い込む → 刺す
物を中へ入れる → 挿す
と覚えると分かりやすいでしょう。
迷ったときの見分け方
傘・光・液体などなら「差す」
- 傘を差す
- 日が差す
- 目薬を差す
方向や対象を示すなら「指す」
- 北を指す
- 場所を指す
- 時計の針が3時を指す
とがったものを突き入れるなら「刺す」
- 針を刺す
- 虫が刺す
- とげが刺さる
物の中や間に入れるなら「挿す」
- 花を挿す
- しおりを挿す
- かんざしを挿す
まとめると「加える・示す・突く・入れる」
「差す」「指す」「刺す」「挿す」で迷ったら、
傘・光・液体など → 差す
方向や対象を示す → 指す
先端を突き入れる → 刺す
物の中や間に入れる → 挿す
と考えると分かりやすいです。
特に「刺す」と「挿す」は、先端を食い込ませるのか、物を中に入れるのかを見ると判断しやすくなります。
