初めて会う相手に、
「はじめまして。」
と挨拶します。
あまりにも自然な言葉なので、普段は気にしませんが、
「はじめ」は分かるけれど、「まして」って何?
と思うと、少し不思議です。
「はじめまして」は、初対面の人に対して、
初めてお目にかかります
という意味で使われる挨拶です。
この記事では、「はじめまして」の意味・語源、「まして」の正体、いつから使われているのか、「よろしくお願いします」との違いまでわかりやすく解説します。
- 📖 「はじめまして」とは?意味を簡単に
- 「はじめまして」は何を伝えている?
- 🌿 「はじめまして」の語源
- 「はじめて」とは?
- なぜ「はじめて」が「はじめまして」になったの?
- 「まして」は「増して」ではない
- 「はじめまして」の最初の用例は?
- 「はじめて」だけの挨拶もあった
- 💬 「はじめまして」の基本的な使い方
- SNSやオンラインでも使える?
- 以前から相手を知っていた場合は?
- 一度メールした相手に「はじめまして」は使える?
- 🔍 「はじめまして」と「よろしくお願いします」の違い
- 🔍 「はじめまして」と「こんにちは」の違い
- 🔍 「はじめまして」と「お世話になります」の違い
- 「初めまして」と「始めまして」はどっち?
- 「はじめまして」は目上の人にも使える?
- 「初めまして、よろしくお願いいたします」は正しい?
- 「はじめまして」を二回目に使うのは変?
- 「関係の始まりを祝う言葉」が語源?
- 「日本では人間関係を重視したから生まれた」?
- 💡 「はじめまして」の言い換え
- ❓ 「はじめまして」についてよくある質問
- 🌱 まとめ
- 関連記事
📖 「はじめまして」とは?意味を簡単に
「はじめまして」は、
初対面の人に対して使う挨拶
です。
たとえば、
「はじめまして、田中と申します。」
「はじめまして。今日からこちらで働く佐藤です。」
などと使います。
意味としては、
今回が初めてのお目通りです
初めてお会いします
に近い表現です。
「はじめまして」は何を伝えている?
直接的には、
初めて会いますね
という事実を示しています。
ただし現在では、それ以上に、
初対面であることを確認し、自己紹介を始めるための定型挨拶
として機能しています。
そのため、毎回「初めて」という意味を強く意識して使っているわけではありません。
🌿 「はじめまして」の語源
「はじめまして」は、
「はじめてお目にかかります」
のような初対面の表現と関係する言葉です。
古くは「はじめて」だけでも、
初対面の人への挨拶として使われることがありました。
「はじめて」とは?
「はじめて」は、
今まで経験していなかったことが最初に起こる
という意味です。
たとえば、
- 初めて会う
- 初めて話す
- 初めて訪れる
などです。
非常に古い日本語で、古事記にも「はじめて」の用例があります。
なぜ「はじめて」が「はじめまして」になったの?
初対面の挨拶として、
はじめてお目にかかります
という言い方があります。
この「はじめて」が挨拶として単独でも使われるようになりました。
ただし、
「はじめて」だけでは丁寧さ・敬意を表しにくい
ため、
丁寧の「ます」を加えた形として、
はじめまして
が成立したと考えられています。
「まして」は「増して」ではない
「はじめまして」の「まして」を、
「前より増して」の“まして”
と考える必要はありません。
ここでは、
丁寧語の「ます」
につながる形です。
つまり、
「初め」+「増して」
のような意味ではありません。
「はじめまして」の最初の用例は?
辞書では、
1873年
の会話教材に、
「はじめまして」
の用例が確認されています。
明治初期には、現在と同じように、
初対面の挨拶
として使われていたことが分かります。
「はじめて」だけの挨拶もあった
「はじめまして」が定着する一方で、
古い会話では、
「初めて」
だけを初対面の挨拶として使う例もあります。
現在では、
「初めて、田中です。」
とは普通言いません。
現代語では、
はじめまして
が定型表現として定着しています。
💬 「はじめまして」の基本的な使い方
自己紹介の最初
「はじめまして。山田太郎と申します。」
もっとも一般的な使い方です。
新しい職場で
「はじめまして。本日から配属になりました佐藤です。」
初対面の同僚や上司への自己紹介に使えます。
メールで
「はじめまして。突然のご連絡失礼いたします。」
初めてメールを送る相手にも使えます。
SNSやオンラインでも使える?
使えます。
実際に対面していなくても、
初めて直接やり取りする相手
なら、
「はじめまして。」
と書くことができます。
現在の「はじめまして」は、必ずしも物理的に初めて顔を見る場合だけではありません。
以前から相手を知っていた場合は?
有名人やSNS上の人物など、
一方的には知っていたけれど、直接話すのは初めて
という場合でも使えます。
たとえば、
「以前から投稿を拝見していました。はじめまして。」
なら自然です。
「はじめまして」は、
相手の存在を初めて知った
という意味ではなく、
相手と初めて直接関わる
場面の挨拶として使えるからです。
一度メールした相手に「はじめまして」は使える?
原則として、すでに直接やり取りをしているなら、
「はじめまして」
は使わない方が自然です。
代わりに、
- 先日はありがとうございました
- いつもお世話になっております
- 改めまして、○○です
などを使えます。
ただし、メールだけでやり取りしていて、
実際に会うのは初めて
という場合なら、
「直接お会いするのは初めてですね。」
などと言う方が誤解がありません。
🔍 「はじめまして」と「よろしくお願いします」の違い
この二つは自己紹介でよく続けて使います。
「はじめまして」は初対面の確認
「はじめまして」は、
今回が初めての対面・接触である
ことを示す挨拶です。
「よろしくお願いします」は今後への依頼・挨拶
「よろしくお願いします」は、
これからよい関係でお願いします
今後適切に取り計らってください
という意味を持つ挨拶です。
そのため、
「はじめまして。○○です。よろしくお願いします。」
という流れが自然です。
🔍 「はじめまして」と「こんにちは」の違い
「こんにちは」は、
昼間の一般的な挨拶
です。
初対面かどうかは関係ありません。
一方、
「はじめまして」は、
初対面限定
です。
したがって、
「こんにちは。はじめまして。」
と両方使うこともできます。
🔍 「はじめまして」と「お世話になります」の違い
「はじめまして」は、
初対面であること
を表します。
「お世話になります」は、
これから相手の助力や関わりを受けること
を踏まえた挨拶です。
新しい取引先なら、
「はじめまして。○○株式会社の田中です。今後お世話になります。」
のように続けても自然です。
「初めまして」と「始めまして」はどっち?
辞書では、
初めまして
始めまして
の両方の表記が見られます。
ただし現在は、
はじめまして
とひらがなで書くことが非常に多い表現です。
挨拶として使うなら、無理に漢字にする必要はありません。
「はじめまして」は目上の人にも使える?
使えます。
「はじめまして」自体が失礼な表現ではありません。
より丁寧にするなら、
「はじめまして。○○と申します。」
「はじめまして。お目にかかれて光栄です。」
など、後に続く表現を丁寧にするとよいでしょう。
「初めまして、よろしくお願いいたします」は正しい?
はい。
非常に一般的な自己紹介です。
たとえば、
「はじめまして。○○株式会社の山田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」
と使えます。
「はじめまして」を二回目に使うのは変?
基本的には変です。
一度すでに会ったり、直接やり取りしたりしているなら、
「お久しぶりです」
「先日はありがとうございました」
などの方が自然です。
「はじめまして」は、
最初の接触に使う一回性の高い挨拶
だからです。
「関係の始まりを祝う言葉」が語源?
旧記事では、
「新しい関係の始まりを認める言葉」
「出会いそのものを大切にする日本文化」
と説明していました。
挨拶の働きを表す比喩としては理解できます。
ただし、
それ自体が語源ではありません。
「はじめまして」は、
「初めてお目にかかります」に近い初対面表現が短く定型化し、丁寧な挨拶として成立したと考える方が正確です。
「日本では人間関係を重視したから生まれた」?
これも語源として断定する根拠はありません。
人間関係を重視する文化は世界各地にあります。
「はじめまして」という日本語の成立は、
「はじめて」という語と、丁寧表現「ます」
の日本語内部の変化として説明できます。
文化論を加えなくても十分に面白い言葉です。
💡 「はじめまして」の言い換え
場面によって、次のような表現があります。
一般的
- はじめまして
- 初めてお目にかかります
より丁寧
- 初めてお目にかかります
- お目にかかれて光栄です
メール
- はじめまして
- 突然のご連絡失礼いたします
ただし、「突然のご連絡失礼いたします」は「はじめまして」と同義ではありません。
❓ 「はじめまして」についてよくある質問
Q1. 「はじめまして」とはどういう意味?
初対面の相手に使う挨拶で、「初めてお目にかかります」に近い意味です。
Q2. 「はじめまして」の語源は?
初対面の挨拶として使われた「はじめて」に、丁寧の「ます」が加わって成立したと考えられています。
Q3. 「まして」は何?
「増して」という意味ではなく、丁寧語の「ます」につながる形です。
Q4. 「はじめまして」はいつからある?
辞書では1873年の用例が確認されています。
Q5. 「初めまして」と「始めまして」はどちらが正しい?
辞書では両方の表記があります。現在は「はじめまして」とひらがなで書くのも一般的です。
Q6. メールでも使える?
はい。初めて直接連絡する相手への挨拶として使えます。
Q7. 以前からSNSで知っている人にも使える?
初めて直接やり取りするなら使えます。
Q8. 「はじめまして」と「よろしくお願いします」の違いは?
「はじめまして」は初対面であることを示し、「よろしくお願いします」は今後の関係や取り計らいを願う挨拶です。
🌱 まとめ
「はじめまして」は、初対面の相手に使う定型的な挨拶です。
ポイントをまとめると、
- 初対面の人への挨拶
- 「初めてお目にかかります」に近い意味
- 「はじめて」が初対面の挨拶として使われた
- 丁寧さを加えるため「ます」が添えられたと考えられる
- 「まして」は「増して」ではない
- 1873年には「はじめまして」の用例がある
- 現在はひらがな表記が一般的
- メールやSNSでも初めて直接関わる相手なら使える
- 一度関係が始まった相手には通常使わない
- 「こんにちは」とは役割が異なる
- 「よろしくお願いします」とも意味が異なる
- 「日本人が出会いを大切にしたから生まれた」という文化論が直接の語源ではない
「はじめまして」は、
関係の始まりを祝うために作られた言葉
と考えるより、
「初めてお目にかかります」という初対面の事実を、短く丁寧に伝える挨拶として定着した言葉
と見る方が正確です。
それでも、実際の会話では、
「はじめまして。」
の一言を境に、自己紹介が始まり、人間関係が始まります。
シンプルな初対面の表現が、現在では新しい出会いの入口を示す挨拶として定着しているのです。

