「年賀状じまい」とは、これまで続けてきた年賀状のやり取りを終えること、または今後は年賀状を送らないことを相手に伝える挨拶を指します。
年齢や生活環境の変化、年賀状を準備する負担などをきっかけに選ぶ人もいます。
ただし、年賀状じまいは、必ずしも相手との付き合いそのものを終わらせるという意味ではありません。
似た言葉に「終活年賀状」がありますが、両者は使われ方が重なるため、明確に別の意味として分けられるとは限りません。
この記事では、年賀状じまいの意味や使い方、終活年賀状との違い、相手に伝える際のポイントを紹介します。
「年賀状じまい」とは?意味をわかりやすく解説
年賀状じまいは、年賀状の習慣を一区切りにし、今後は年賀状による新年の挨拶を控えることを表す言葉です。
年賀状をやめる意思を伝える行為だけでなく、その意思を伝えるための挨拶状を指して使われることもあります。
たとえば、長年年賀状を交換してきた相手に「本年をもちまして、年賀状でのご挨拶を最後とさせていただきます」と伝えるケースが挙げられます。
年賀状じまいをする主な理由
年賀状じまいを考える理由は人それぞれです。
代表的なものには、次のような事情があります。
- 年齢を重ね、年賀状の準備や投函が負担になってきた
- 仕事や家庭の事情が変わり、年末年始の過ごし方を見直したい
- 連絡手段がメールやSNSなどに変わってきた
- 年賀状を送る相手や枚数を整理したい
- 年賀状にかける時間や費用を減らしたい
年賀状じまいは、高齢になった人だけが行うものではありません。
生活の変化や本人の考え方に合わせて、年賀状の習慣を見直す選択肢の一つです。
年賀状じまいは人付き合いをやめることではない
年賀状じまいで終えるのは、基本的に年賀状という挨拶の方法です。
相手との交流を続けたい場合は、その気持ちも一緒に伝えると誤解を防ぎやすくなります。
たとえば、「年賀状でのご挨拶は本年を最後といたしますが、今後とも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです」と書けば、年賀状はやめても関係を続けたい意向を伝えられます。
「年賀状じまい」と「終活年賀状」の違い
「年賀状じまい」と「終活年賀状」は、どちらも年賀状のやり取りを終えることを伝える場面で使われます。
そのため、完全に別のものとして区別できるわけではありません。
| 言葉 | 意味・使われ方 |
|---|---|
| 年賀状じまい | 年賀状のやり取りを終えることや、その意思を伝える挨拶。生活の変化や負担の見直しなど、幅広い理由で使われる |
| 終活年賀状 | 人生の終盤に向けた身辺整理などを意識し、年賀状を最後にすることを伝える挨拶として使われることが多い |
一般的には、終活を意識して年賀状を終える場合に「終活年賀状」という呼び方が使われます。
一方、「年賀状じまい」は、終活に限らず、さまざまな事情で年賀状をやめる場合に使われる言葉です。
ただし、実際の使い方では両者が同じような意味で使われることもあります。
言葉だけで理由を決めつけず、文面や状況に合わせて理解するとよいでしょう。
年賀状じまいはどんなときに伝える?
年賀状じまいを伝える時期や方法に、必ず守らなければならない決まりはありません。
相手が年賀状を準備する時期や、これまでのやり取りの習慣を考えて伝えると、気持ちが伝わりやすくなります。
最後の年賀状に添えて伝える
年賀状じまいを伝える方法の一つは、最後に送る年賀状の文面に、今回を最後にする旨を添えることです。
これまでの感謝と今後の方針を一緒に伝えられます。
長年にわたり、年賀状を通じて温かいご挨拶をいただき、ありがとうございました。誠に勝手ながら、年賀状でのご挨拶は本年をもちまして最後とさせていただきます。今後とも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです。
年末より前に知らせる
相手が年賀状を用意する前に知らせたい場合は、年末より前に手紙やメールなどで伝える方法もあります。
早めに伝えておけば、相手が翌年の年賀状を準備する際の行き違いを減らせます。
親しい相手なら、普段使っているメッセージアプリなどで伝える方法も考えられます。
相手との関係や、これまでの連絡方法に合わせて選びましょう。
年賀状じまいを伝えるときのポイント
年賀状じまいの文面では、やめることだけを伝えるのではなく、これまでの感謝や今後の付き合いについても触れると、意図が伝わりやすくなります。
これまでの感謝を伝える
長年年賀状を交換してきた相手には、これまでのやり取りへの感謝を添えると丁寧です。
「長年にわたり、年賀状をいただきありがとうございました」など、相手との関係に合った表現を使いましょう。
年賀状をやめることを明確に伝える
今後の年賀状を控える意思は、曖昧にせず簡潔に伝えることが大切です。
「年賀状でのご挨拶は本年を最後とさせていただきます」「来年からは年賀状によるご挨拶を失礼させていただきます」などの表現が使えます。
今後も交流したい場合は、その気持ちを添える
年賀状以外の方法で交流を続けたい相手には、その意思を文面に加えましょう。
「今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします」「これからも折に触れてご連絡できればうれしく思います」などの言葉が使えます。
年賀状じまいに関するよくある疑問
年賀状じまいは失礼にあたる?
年賀状じまいをすること自体が、必ずしも失礼にあたるわけではありません。
ただし、長年年賀状を交換してきた相手は、突然の知らせに驚く可能性があります。
感謝の言葉を添え、今後の付き合いをどうしたいのかを必要に応じて伝えると、誤解を避けやすくなります。
失礼にあたるかどうかや、相手にどう受け取られるかを詳しく知りたい場合は、「年賀状じまい」は失礼?意味・ニュアンスと受け取られ方も参考にしてください。
「年賀状じまい」と「年賀状終い」はどちらが正しい?
「年賀状じまい」と「年賀状終い」は、どちらも年賀状を終えることを表す表記として使われます。
ひらがなの「じまい」を使う表記は意味が伝わりやすく、一般的な案内や記事でも見かけます。
漢字の「終い」は、物事を終えるという意味を示す表記です。
表記の違いや、どちらを選ぶとよいかについては、「年賀状じまい」と「年賀状終い」はどっち?表記と意味で詳しく解説します。
年賀状じまいをしたら、別の方法で挨拶してもよい?
もちろん、年賀状をやめた後も、メールや電話、メッセージアプリなどで新年の挨拶をすることはできます。
年賀状じまいは、必ずしも新年の挨拶そのものをやめるという意味ではありません。
相手との関係や自分に合った方法で、無理なく交流を続けることができます。
まとめ|年賀状じまいは年賀状の習慣を見直す選択肢
年賀状じまいとは、年賀状のやり取りを終えることや、その意思を相手に伝えることです。
年齢や生活環境の変化、準備の負担など、さまざまな理由で選ばれています。
終活年賀状は、終活を意識して年賀状を最後にする挨拶として使われることが多いものの、年賀状じまいと意味が重なる場合もあります。
両者を厳密に区別するより、どのような理由や意図で使われているかを文面から読み取るとよいでしょう。
年賀状じまいを伝える際は、これまでの感謝を添え、年賀状をやめる意思を明確にすることが大切です。
今後も交流を続けたい相手には、その気持ちも伝えると、より丁寧な挨拶になります。
年末年始に使う言葉をまとめて確認したい方は、年末年始の言葉一覧|意味・語源・違いがわかる日本語集もご覧ください。
